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     |  | 私の透析条件では α1MGのクリアランスは 透析開始時こそ 10数ml/分ありますが 数十分もすれば 数ml/分まで 低下し 終了時まで だらだら抜けることになります。
 
 β2MGは ほぼ開始時から 終了時まで 100ml/分以上のクリアランスがあります
 
 なのに 除去率で α1MGは 35% β2MGは 83%
 
 クリアランスが 10分の1もない α1MGの除去率が 高過ぎではないか
 
 α1MGの除去できている分布スペースが β2MGよりも小さいのではないか
 (4L程度と 16L程度)
 
 私の透析結果から
 DW79.2kg 血液量6.4L 血漿 4Lとします
 α1MG 前 117.4mg/L 後 75.0mg/L
 
 透析前 血漿内のα1MGは 4×117.4=470mg
 透析後         4×75=300mg ヘマト濃縮はありません
 
 470-300=170mgの除去量になります
 除去量を実測すると 200mgを少し超える結果になっています。
 この差 30mg程度は 血管外のα1MGが抜けていることになります。
 私の透析で抜けるα1MGは ほとんど血管内のもの を抜いている 血管外からの移動は少ないことになります
 
 β2MGを計算すると
 前23.9mg/L  後 4.1mg/L
 23.9×4=95mg
 4.1×4=16.4mg
 除去量は 78.6mgになります
 除去量を実測すると 大体300mg前後にはなります
 220mgのβ2MGは 血管外からの移動してきたものになります。
 
 
 α1MGは 透析で抜けるものは ほとんどが 血管内のもの
 
 β2MGは 血管内の3倍程度の血管外のβ2MGを抜いている。
 
 
 将来的に α1MGとアルブミンの分離除去を高めることができて α1MGの除去率を50%を超える程度になっても ほとんど 血管内の除去をしているだけになるのではないか
 
 ある先生は 息継ぎ効果と 言われますが
 血管内だけを一時的にきれいにしてどれだけの効果があるのか 疑問ですが
 
 やるしか方法が ないのが 現実です。
 
 体の小さい患者さんが 私と同じ条件(透析時間は短くても)で透析をすると
 α1MGの除去量は 200mg程度なので ほとんど血管内除去と考えると 除去率50%も可能です その代り アルブミンも 4g以上抜けてしまいます。
 
 
 「昔をよく知る患者さん」へ
 
 昔は いろいろ 面白かったですね 透析室でも 楽しく勉強していました
 うちの透析室も16年 いろいろありましたが きめ細かなルール 仕組みが 改善されてきて どんどん良くなりました が その反面 つまらない透析
 流れ作業で進められる 効率優先(当たり前ですが)の透析室になってきているように 私は思います
 
 私自身 もうネタキレです 透析患者さんが 知る必要もない話を 深堀していくのは しなくても 良いと思っています。
 
 もう卒業かな と 思うところです。
 
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